GA4の「レポート」>「エンゲージメント」>「ランディングページ」のページを見てみると、下記画像の赤線のように「(not set)」と記載されているデータを確認することができます。
今回は、この「(not set)」の意味や具体例を解説していきたいと思います。

ランディングページ「(not set)」の意味
「(not set)」は端的に言うと「セッションのランディングページが存在しない」という意味です。
いやいや、ランディングページの存在しないセッションなんて無いでしょ?
と思われる方は少なくないと思います。(実際私もそうでした)
先にお伝えしておきますと、「(not set)」がGA4上で見られるのは正常です。どのアカウントでも表示される項目なので安心してください。
では次に、どういうときに「ランディングページの存在しないセッション=(not set)」が発生してしまうのか解説していきます。
ランディングページ「(not set)」の発生理由
「(not set)」が発生する理由を知るために、改めてGA4にとっての「ランディングページ」の定義を確認します。
Googleの公式ヘルプによると、ランディングページはこう定義されています。
セッションの最初のページビューに関連付けられたページ階層とクエリ文字列。
[GA4] アナリティクスのディメンションと指標 より引用
ページビューはpage_viewイベントが発生することでカウントされます。
つまり、ランディングページはセッションの最初のpage_viewイベントが発生したときに計測されるということです。このことから、ランディングページを計測するためには最低1回のpage_viewイベントが必要ということがわかります。
以上のことを踏まえると、「(not set)」が発生する理由はpage_viewイベントが1回も発生しなかったからという説明がつきます。
実際、Googleの公式ヘルプの中でも次のような記載があります。
ランディング ページ ディメンションに表示される「(not set)」という値の意味
[GA4] レポートに表示される「(not set)」という値の意味 より引用
セッションで page_view イベントが発生していない場合、ランディング ページ ディメンションに「(not set)」と表示されることがあります。
これを理解した上で、次は実際にランディングページが「(not set)」になる具体例を見ていきましょう。
ランディングページが(not set)になる具体例
例えば、あなたが今見ているこのページをこのまま30分間何も操作をせず放置したとします。(このサイトを開いたまま別のサイトを別タブで30分以上閲覧していてもよいです。)
すると何が起きるかというと、GA4で計測対象となっていたセッションが切れてしまいます。(GA4はデフォルト設定で、30分間操作がなければセッションはタイムアウトのため終了します。)
そして、セッションが切れた後、再びこのページに戻ってきてpage_viewイベント以外のイベントを発生させてからセッションを終了させると、page_viewイベントが1回も発生しないセッションが生まれます。このセッションがGA4上で「(not set)」と表現されています。
ちなみに、page_viewイベント以外のイベントが発生してセッションが終了するのは次のような場合です。
- スクロール操作だけをして離脱
- 埋め込み動画の再生ボタンをクリックして動画視聴後に離脱
- PDF等のファイルダウンロードボタンをクリックして離脱
- 外部リンクをクリックしてそのまま離脱
あくまでも、「(not set)」になるのはセッションが切れた後にpage_viewイベント以外のイベントを発生させてから離脱した場合に限ります。
離脱をせず別ページに遷移した場合は「(not set)」には振り分けられません。
ランディングページ「(not set)」を分析対象とするか
サイトごとにボリュームは大小あると思いますが、どのサイトにもランディングページレポートで「(not set)」は見られます。
そのため、「(not set)を分析対象とするかどうか」の判断が必要になると思われますが、個人的には「(not set)は分析対象から除外してよい」と考えます。
なぜなら、ランディングページレポートを見るのは、サイトに到達したページごとの成果を見たいからです。それなのに、どのページにランディングしたか分からない「(not set)」をいくら見ても何も示唆を得ることはできません。
仮に「(not set)」からコンバージョンが生まれていたとしても無視して良いと考えます。なぜなら、何も示唆を得ることができませんから…
GA4の仕様上、「(not set)」は避けては通れないので、割り切って一律除外とした方が分析スピードが上がるでしょう。